一人暮らしの食費の平均と節約のポイントを徹底解説

一人暮らしにかかる費用の中で、食費は絶対欠かせない支出項目のひとつですが、節約を考える上で最も効果が出やすい部分でもあります。どのくらいの食費が平均的なのか、どうやって節約できるのかを知っておくことは、一人暮らしをする上でとても大切なことです。

この記事では、一人暮らしの食費の平均や節約のポイントについて紹介します。

一人暮らしの食費の平均と食費の目安

平均は2万円から4万円程度

一人暮らしをしている人々の食費の平均は、生活スタイルや住んでいる地域によってさまざまですが、一般的には月に2万円から4万円程度が食費の平均のようです。
具体的な金額は、自炊や外食の頻度、購入する食材の種類によって変わります。
例えば、自炊をよくする人は食費を抑えやすく、月々の食費が2万円から3万円程度に収まることが多いです。
一方で、外食やコンビニでの購入が多い人は、食費が4万円を超えることも珍しくありません。

また、都市部と地方でも食費の平均には差が見られます。都市部では外食費用や食材の価格が高めに設定されているため、月々の食費が高くなる傾向があります。
逆に、地方では食材の入手が比較的容易で価格も安価なため、食費を抑えやすいです。

食費の平均を知ることは自分の食費を見直す良いきっかけとなりますが、最終的には自分に合った食費を設定することが大切です。
月々の食費を把握し、無理のない範囲で管理することで、より充実した一人暮らしを送ることができると思います。

月々の食費の設定目安

一人暮らしの食費の設定目安は、一般的に収入の10%から15%程度です。
例えば、月収20万円の場合、2万円から3万円が食費の目安となります。
この範囲内であれば、バランスの取れた食生活を維持しつつ、無理のない生活を送ることができます。

まず、自分の月収から食費にどれだけ割り当てることができるかを確認しましょう。

●月収に対する食費の設定目安

月収食費の設定目安
20万円20,000円〜30,000円
25万円25,000円〜37,500円
30万円30,000円〜45,000円
35万円35,000円〜52,500円
40万円40,000円〜60,000円

一人暮らしでの自分の食費の現状を知る

実際のコストをざっくり計算

まず自分が実際にどれだけの食費を使っているのか、ざっくりと計算してみましょう。

もしあなたがこまめな性格であれば、日々の支出をメモするか、スマホアプリなどを利用して記録していきましょう。
自分がどれだけの金額をどのような食事に使っているのかが明確になります。

もしあなたが大雑把な性格(私もそうですが)であれば、毎日記録するのは面倒だと思います。
その場合は、まず平日(朝食・昼食・夕食/間食や飲料も含む)の食費、休日(朝食・昼食・夕食/間食や飲料も含む)の食費をざっくり出します。
それに加えて、飲み会などの特別な外食の費用とその回数をプラスすればざっくりとした食費は計算できると思います。

食費のざっくり計算式

平日の食費×22日分
+ 休日の食費×8日分
+ 特別な外食×数回分
=1ヶ月の食費

ちなみに、私の場合ですと在宅ワークでほとんど自炊で済ませているので、計算式は……

平日の食費670円(120円・150円・400円)×22日分→14,740円
+ 休日の食費1,720円(120円・800円・800円)×8日分→13,760円
+ 特別な外食7,000円×2回分→14,000円
= 1ヶ月の食費42,500円

私の食費は42,500円です。
自炊中心の生活なので、かなり食費が抑えられている方だと思います。

このようにざっくりで良いので、自分の食費を計算してみましょう。

実際のコストと設定目安を比較

実際の食費が計算できたら、食費の設定目安と比較してみてください。

例えば、食費が35,000円かかっていて、月収が25万円だとすると食費の設定目安は25,000円〜37,500円ですので、上手にやりくりができていると言えます。

一方で、食費が42,500円かかっていて、月収が25万円だとすると食費の設定目安は25,000円〜37,500円ですので、5,000円以上多く使っていることになります。
そうであれば、5,000円を目標に食費を節約する必要があるわけです。

次に、計算した食費を見ながら、どこをどうすれば節約できるか考えてみましょう。
例えば、毎朝コンビニでコーヒーを買っているのであれば、それをやめただけでもコーヒー150円×22日分=3,300円の節約ができます。
週末必ず飲みにいってしまう人は、それを1回減らしただけで5,000円の節約ができるでしょう。

一人暮らしで食費を節約するためのポイント

食費を節約する方法はさまざまですが、「何かを減らす」「何かをやめる」よりも、外食を中食に、中食を自炊に切り替えることができれば、より継続的な節約につながります。

例えば、外食を頻繁にしている人は、週に数回だけでも中食や自炊に切り替えることで、かなりの節約効果が期待できます。
まずは、外食と中食と自炊の違いについて説明します。

外食と中食と自炊のメリットとデメリット

外食のメリットとデメリット

外食の最大のメリットは、準備や片付けの手間がかからないということです。
忙しい時にはファストフード、美味しいものをゆっくり食べたい時にはレストランなど選択肢も豊富で、TPO(時と場所と場合)に合わせて、さまざまな料理を選ぶことができるという点もメリットですね。
一方、デメリットとしては、費用が高いことやカロリーや栄養バランスが偏りがちになることが挙げられます。

中食のメリットとデメリット

中食(なかしょく)の場合も、外食と同様に手軽に食事を楽しめる点がメリットです。
ちなみに、中食とはお惣菜や弁当などを買って帰り家で食べることです。
種類としては、スーパーやコンビニ、デバ地下などのテイクアウトや、宅配のピザなどのデリバリーがあります。
デメリットとしては、コストがやや高いことです。
また、保存料や添加物が含まれていることも多いため、食べ過ぎると健康面での心配があると言えるでしょう。

自炊のメリットとデメリット

自炊の最大のメリットは、食材選びやレシピを自分でコントロールできるため、コストを抑えつつ自分の好みに合わせた食事ができることです。
また、うまく料理ができるようになれば健康的な食生活を送れますし、料理を楽しむことはストレス解消にもつながります。
しかし、自炊には時間と手間がかかるため、忙しい生活を送る人にとってはデメリットと感じることもあるでしょう。

中食で節約するためのポイント

 料理が苦手で「自炊はちょっとハードルが高い」「レシピを覚えるのが面倒」と思う人は、まず外食を中食に切り替えることからはじめましょう。

昼食で食費を節約するためには、いくつかの工夫が必要です。
まず、購入する場所とタイミングを選ぶことが重要です。
自分の住んでいる近くのスーパーや仕事帰りに寄れそうなスーパーをチェックしてみましょう。
夕方や閉店間際、特売日を狙えば、お惣菜や弁当を安い価格で手に入れることができるはずです。

また、コンビニでは安く買うことはできませんが、近年、食品添加物の使用量が少なく、健康に配慮したお惣菜や弁当はコンビニでも買うことができます。
コンビニ独自の開発商品など添加物の数を減らすためにさまざまな工夫がされているようですので、そういった商品もチェックしておくと良いでしょう。

中食の中でも、できるだけバランスの取れた食事を選ぶことも重要です。
例えば、野菜の煮物やサラダなど栄養価の高いお惣菜を選ぶことは、健康的な食生活につながります。
美味しそうに並んでいる揚げ物などに手が伸びてしまいがちですが、バランスの良い選択を心がけてください。
また、日持ちしそうな商品や冷凍できそうな商品は、まとめて買い物をすることで無駄な買い物を減らすことができます。

冷凍食品も要チェック

スーパーやコンビニで販売している冷凍食品も要チェックです。
コロナ禍での中食や宅食市場の盛り上がりで、各メーカーが競って、美味しくて質の高い冷凍食品を開発しています。
「こんなに美味しいなら、外食に行かなくても冷凍食品でいいじゃん」と思ってしまうくらい、優れた冷凍食品がたくさんありますので、お気に入りを見つけてください。

お米を炊くのは自炊への一歩

ここでひとつ提案ですが、自炊が苦手な人でも、まずお米を炊くことからはじめてはいかがでしょうか。
3合から多くて5合、まとめて炊いて、タッパーやサランラップで1食分ずつ小分けしておけば、弁当を買うよりはお得ですし、(個人的な意見ですが)弁当に入っているお米より美味しいご飯が食べられると思います。

自炊で節約するためのポイント

自炊で食費を節約するためのポイントとして、まずは自炊を習慣化することが何よりも大切です。

週末にまとめて食材を買い、作り置きできる料理を準備すれば、平日の忙しい日でも手軽に自炊ができます。
例えば、野菜スープやカレー、煮物などは冷凍保存も可能ですので、すぐに温めて食べられます。

また、手間なく素早く作ることのできる料理のレシピをいくつか覚えておくことも大切です。
作り置きの料理がない場合でも、さっと作ることができれば、忙しい時でも外食せずに自炊することができるようになります。
私の場合、忙しい時は卵かけご飯や納豆ご飯で済ませることもありますが、これでも立派な自炊ですよね。

スーパーでの買い物の時は、食材の無駄を減らすために、目安として1週間分くらいの食材を買うようにしましょう。
冷蔵庫の中身を把握し、使い切ることを心がけた買い物ができればバッチリです。
慣れれば上手に買い物ができるようになりますので、まずは控えめに選ぶことをおすすめします。
また、スーパーには美味しそうなものがたくさんありますので、誘惑に負けないように買い物をしましょう。
特売やセールを利用してまとめ買いをするのも効果的ですが、必要以上に買い過ぎないよう注意が必要です。

さらに、食材の価格を比較しながら買い物をすることで、節約効果が高まります。
地元のスーパーやディスカウントストア、ドラッグストアなどを活用すると良いでしょう。
同じ食材でも、お店によってかなり価格に差が出ている時があります。
私でも、近くのスーパーで218円で買った豆乳が、ドラッグストアで178円で売っていて、とてもショックだったことがあります。

また、店舗独自にクーポンやポイントカードを発行している場合もありますので、これらを積極的に利用し、少しでもお得に買い物をする工夫をしましょう。

自炊を習慣化するためには、無理なく続けられる方法を見つけることが大切です。
一度に大きな変化を求めるのではなく、少しずつ自炊のノウハウを身につけることで、継続的な食費の節約が実現できるでしょう。

一人暮らしは外食と中食と自炊のバランスが大事

外食は費用はかかりますが、家では食べられない美味しさがあります。
中食は手軽で質の高い美味しい商品がたくさんあります。
自炊を習慣化できれば節約効果は大きいです。

節約を気にしすぎて、自炊ばかりしていてもストレスが溜まってしまい、料理を作ることが嫌になってしまいます。
たまには、美味しい外食も楽しみたいですよね。

一人暮らしの食費を節約するためには、外食、中食、自炊のそれぞれのメリットとデメリットを理解して、上手にバランスを取ることが大切です。

ちなみに私の場合、外食:中食:自炊の割合は、1:1:8くらいだと思います。
極力自炊をしながら地味な食生活を続けていますが、月に数回だけ大好きで美味しいお店で外食を楽しんでいます。

一人暮らしの食費の平均と節約についてのまとめ

一人暮らしの食費の平均は月2〜4万円程度で、収入の10〜15%が目安です。
自炊中心なら2〜3万円、外食中心なら4万円以上かかることもあります。

食費節約のポイントは、外食から中食へ、中食から自炊へと少しずつでも切り替えることです。
中食では夕方や閉店間際の特売を活用し、栄養バランスを考慮して選びましょう。
冷凍食品も質が向上しているので、活用すると良いですね。
自炊では、週末にまとめて作り置きすることで平日の負担を減らせます。また、簡単なレシピをいくつか覚えておくと便利です。
食材は1週間分くらいを計画的に買って、特売やセールを利用して無駄のないまとめ買いをすることで節約効果が高まります。

外食、中食、自炊をバランスよく組み合わせながら、自分に合った食費の節約方法を見つけてください。